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☆ピアノ選び 7つのポイント -まとめ-

いざピアノ探しの旅へ

「飛ぶことを学んで、それをいつか実現したいと思う者は、
 まず、立つこと、歩くこと、走ること、よじのぼること、踊ることを学ばなければならない」
フリードリヒ・ニーチェ/手塚富雄訳『ツァラトゥストラ』(中公文庫)

後で悔やむことが無いように、面倒でもユーザーご自身で間違いのないピアノを見極めて欲しい!
そんな個人的な思いが募って、これまでピアノに関わってきた経験から学んだことを長々と述べました。

哲学者ニーチェが語るように、何事も下積みや試行錯誤なくして、本当に実りある成果は望めないものです。

ブランド、価格、外見だけで満足を覚える方には、きっと今までに述べたアドバイスは無用だと思います。
しかし、根気よく読んで頂いた方は大体お分かりですよね。
家電製品のようにカタログスペックだけで判断したり美術品のようにフィーリングだけで選んでしまうと、
アコースティック・ピアノに関しては、その製品の特殊性ゆえに様々なリスクが付きまとうのです

もう一度チェックポイントを簡単におさらいしましょう。

個体差
→同じメーカー、同じ機種でも全てがイメージ通りの音やタッチとは限らない。ぜひ試弾&選定を。
音質のバラツキ
→演奏することでピアノの性格はつかめるが、全ての音を鳴らして異常がないか確認することも必要。
楽器の整備不全
→調律・調整が万全なピアノでなければ正しい評価は出来ない。店に事前の問い合わせを。
木材の割れ
→響鳴板や駒板が割れていると雑音が発生する可能性あり。購入する前にピアノの内部も点検。
生産国≠品質証明
→○○製の表示を過信しないこと。ただし少なからず製品にその国民気質が反映される。
技術のフォロー
→納品後のサポート体制はどうか。メンテナンス(維持管理)に熱心な店(調律師)から購入を。
セールストーク とアドバイス
→他社批判、スペック、値段の話に終始する営業マンに注意。その楽器を調整した本人に意見を求めては?

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高価な買い物だし一生付き合うかもしれない品だから、納得するまで心残りなく探してみよう!

そんな意欲と情熱に溢れている方は、リスク回避のために挙げた7箇条を心に刻んで実践してみて下さい。

現状を知る調律師の本音として、実際のところ条件を全て満たすようなピアノ選びは難しいと思います。
真剣に探すとなれば時間や労力を要しますし、最後は金額面での折り合いに頭を悩ませるかもしれません。

ただ、そうした過程を乗り越えて、最終的にたどり着いた楽器であれば、けっして後悔などしないはず!
そう私は信じています。

最後に、もうひとつニーチェの言葉を…。

「すべての良い事柄は、遠回りの道をとって、目的へと近づいていく。」
フリードリヒ・ニーチェ/白取春彦編訳/『超訳 ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥウェンティワン)

あなたの人生を豊かにしてくれるピアノとの出会いを陰ながら応援しています!!

『みんなの☆ピアノ選び』管理人 Golowin

P.S
弾き心地のセルフチェック メーカーの音色聴き比べコーナー
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