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管理人プロフィール

■ピアノの愉しみ方を発信します!

どうもこんにちは!
『みんなの☆ピアノ選び』管理人でございます。

幼い頃からピアノを弾き続け、いつの間にか調律師としてのキャリアも結構な歳月が経ちました。幸いにも古今東西の素晴らしいピアノを触る機会に恵まれ、現在も某所で調律、演奏(こちらは趣味)、依頼者に同伴してピアノ選びのアドバイス等をして生活しております。

では簡単に私のピアノ遍歴を…。

・幼稚園の頃に始める。最初は近所にお住まいの先生でした。
・小学生の頃、某音楽大学の子供のための音楽教室に通う。
・父の転勤により海外に4年間移住。
そのときの先生はベーゼンドルファーを所有されていました。
・中学生の頃に帰国。
その後、今に至るまで同じ先生にお世話になっています。
かの名ピアニストA.B.ミケランジェリのお弟子さんだった方でして、
興味深いエピソードなども教えて貰っております。

・大学卒業後、中古ピアノ専門工房で調律・調整・修理を学ぶ。
一般家庭の調律から一世紀前のピアノを修復する日々を過ごす。
・現在は某楽器店にて新品~中古ピアノをメンテナンスしながら、
ピアノ選定・試弾に立ち会うために各地ショールームを東奔西走。
お客様に喜んで頂けるように調律+αを常に心がけています。

“調律して弾いて聴いて・・・ピアノを通じて音楽の魅力を多くの人にお伝えすること”が私のライフワーク。元気のないピアノ業界を微力ながら独立自尊の心意気で盛り立てたいと思います!

何事も良さを知るには違いを学ぶことから。(もちろんピアノも)
近頃はおいしいコーヒーを求めて各地のカフェを巡り歩いています。
いつの日にか同じ志をもつ仲間、演奏家、そして愛好家の方々と共にピアノ音楽とカフェを愉しむ空間を立ち上げることが目標です。
心を込めてHPを作成しますので、お手柔らかに応援して下さい!
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やはり当人がピアノを弾かないと説得力もリアリティもない訳で。
こちらは趣味で楽しむ演奏を不定期にお届けするコーナーです。
New!2012.6.25
さて、夏も近づいてきたので久しぶりにアップロードしました!
J‐POP第2弾は年甲斐もなく大塚愛の「プラネタリウム」(^^ゞ
七夕が目前ということもあり画像と合わせて作成してみました。
硬めの高音を適度に柔らかく仕上げ、旋律を歌いやすく整音。
練習不足なもんでぎこちないですが、どうか耳を傾けて下さい。
オリジナルを聴いてみたい方には台湾ライヴをお勧めします。
中国語で歌うサプライズに観客も歓声。(音量下げた方が無難)
相手に寄り添う姿勢、心遣いをピアノ業界も見習わなくては・・・。

ピアノのメンテナンスに励む毎日。ユーザーとの出会いも楽しみのひとつです。
仕事の合間にCoffee Break!                            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   管理人による“気ままに演奏コーナー”大塚愛『プラネタリウム』(ピアノ・カバー)       若年層のピアノ・ファンが増えますように・・・。       

■フリードリッヒ・グルダの生き方

Friedrich Gulda(1930~2000)は好きなピアニストの1人。
クラシック音楽界の保守的な体質に嫌気がさして、あるときを境にクラシックとジャズをボーダーレスに演奏した“自由な音楽人”でした。
「あれはジャズじゃない」と批判的な声もありますが、音楽の愉しみ方は千差万別、ご寛大な心でお願いします。グルダ唯一のモットーは
"Play every note as if your life depended on it”
「どの音もそれが命がけであるかのように弾け!」
だそうです。

管理人名はカツラと付け髭で変装したグルダが歌を唄うときの変名Albert Golowinから拝借しました。リスクをおそれず敢えて自由で在り続けたグルダの即興人生をとてもリスペクトしているのですが、自分が真似できそうなのは頭髪の寂しさぐらいでしょうか…。
Golowinは様々な悲劇に直面しても鼻歌を歌いつつ過ごすことを第一と考えるとのこと。私もあやかりたいものです(笑)

現在お客様のリクエストに応えて弾けるようにグルダ自作の<アリア>に挑戦中。モーツァルトの緩徐楽章をモチーフにしたようなシンプルながらトリルを多用したオシャレな曲です。いかがですか→
興味ある方はこちらをクリック!

“もしピアノ調律師がグルダの〈アリア〉を弾いたら”
タイトルのとおり
調律後にグルダの〈アリア〉を弾いてみよう!という企画です(^^ゞ
趣味人が独学でさらってみると最初はこんなところでしょうか。
当然ながら、グルダの“自由闊達な音楽”には遠く及びません…。
こうして自ら弾いてみると巨匠の凄さをまざまざと感じますね。
まぁここがスタートラインてことで、これから表現を磨いていきます!
次はもう少し成長した演奏をお聴かせ出来るよう頑張らねば(汗)
使用ピアノ:PETROF (ペトロフ) P194 
*調律師の間でも賛否両論?中欧チェコ製のピアノで録音。

■アルフレッド・ブレンデルの考え方

「私の理想的な意見では、調律師は、より優れたピアニストでなければならない。また一方、すべてのピアニストは、自己防衛という意味からだけでも、熟練した調律師でなければならない。」
アルフレッド・ブレンデル/岡崎昭子訳
『楽想のひととき』(音楽の友社)より

ピアニストAlfred Brendel(1931~)はこの著書の中で、ピアニストと調律師、さらにメーカーにも苦言を呈しピアノ業界の発展のためには相互理解がもっと必要だと辛辣かつ切実に訴えています。

実は私もこの仕事を始めるまでは、ただ趣味で楽しんで弾くだけの人間でした。ピアノの仕組みや音、タッチの良し悪しなんぞ当時は全くの素人、初めて読んだときは目からウロコの気持ちでしたね。

ブレンデルの言葉を受けて、私は「調律師」と「弾き手」、両方の目線でピアノと接するようになりました。他の調律師の優れた技を学びつつ、今もピアノ演奏を教わり続けることで、ピアニストやユーザーの気持ちが少しでも理解できるように精進を重ねています。
興味ある方はこちらをクリック!
The Farewell Concerts アルフレッド・ブレンデル<2009>Decca 2枚組(ライヴ盤)               2008年に惜しまれつつ現役を引退しました。 格段に柔らかい音色が別れを告げます・・・     

■ジョージ・アンマンの言葉

「技術者にとって、楽器を演奏することやピアノ音楽のレパートリーに関する知識を持つことは重要なことです」
ジョージ・アンマン(コンサート・テクニシャン)インタヴュー
『ピアノとピアニスト2003』(音楽之友社)より

私がピアノ音楽を“積極的に”聴くようになったきっかけは、世界中の名だたるピアニストを相手に活躍している調律師Georges Ammann氏のこのインタヴュー記事を読んだことでした。
(調律師が)良い仕事をしていく上で必要な要素は?との問いに、楽器や演奏家に対して想像力を働かせること、作品や作曲家への知識は前提条件です、とアンマン氏は答えています。

以来私も調律師として恥ずかしくないように…と、ピアノ曲やピアニスト関連の文献を読みふけり、沢山のCDを聴き込み、時間を見つけては演奏会に通うようになりました。日々是修業也ですね!

このピアニストはどんな音色が好みなのだろう・・・
このメーカーはどんな音色を目指しているのだろう・・・
この楽曲にはどんな音色がよく似合うのだろう・・・

日頃そんなイメージを膨らませながら、耳と感性を鍛えています。
例えるなら、料理人が自分の味覚を磨くために、美味しいと評判の店をあちこち食べ歩くようなものとご理解下さい(笑)

聴き込み調査の模様はピアノメーカー聴き比べコーナーでご確認を。
そのうちジャズ等もご紹介できたらと考えております。
ピアニストに関する書籍の中には仕事に役立つヒントが眠っています。これは参考文献の一部。洋書はいつもAmazonで取り寄せています。便利な世の中になりました♪